(※記事中ではクリックポストの料金は198円となっていますが、2022年7月20日から、なんとさらにお安く、185円に値下げされました!)
先日、A4サイズで200枚ほどの書類を東京から広島まで送る必要が生じました。
ちなみに、今回書類を印刷したA4のコピー用紙のサイズは21cm×29.7cm。一般的なA4コピー用紙1枚の厚さは0.08~0.10mmらしいので、200枚だと厚さ約2cmほど。同じく重さは1枚約4gらしいので200枚だと約800g。書類とはいえ、まあまあな嵩(かさ)と重さがあります。
さて、どうやって送ろう?
A4サイズ200枚の書類、東京から広島まで、宅配便と郵便でそれぞれいくらかかる?
宅配便だといくら?
まず思い浮かんだのは、宅配便です。代表的な宅配便といえば、クロネコヤマトの宅急便と日本郵便のゆうパックではないでしょうか。
ヤマトは直営店や取扱店も多いし、コンビニでも受け付けてくれます。ゆうパックも同様に、取扱所やコンビニで発送できますし、たいていは郵便局が近くにあります。この二つがやはり、宅配便としてはかなり利用しやすいのではないかと思います。「いいや、俺は佐川を推す!」「私はカンガルー便よ」という方もいらっしゃるとは思いますが、ここはとりあえず、ヤマトとゆうパックでいかせてください。
東京から広島まで、ヤマトの宅急便と、ゆうパックでは、それぞれいくらかかるのか、調べてみました。
今回の荷物(書類)そのものの大きさは、21cm×30cm、厚さは約2cm、重さは約800gです。これを緩衝材(プチプチ)付きの封筒に入れて、できるだけサイズが小さくなるように、封筒の上下左右を折り曲げてガムテープでとめたところ、ヤマト、ゆうパックのいちばん小さい60サイズ(タテ、ヨコ、高さの合計が60cm以内、重さはヤマトが2㎏以内、ゆうパックは25㎏以内)になんとかおさまる、タテ33cm、ヨコ24cm、厚さ3cmの荷物が出来上がりました(ギリです!)。重さのほうは封筒込みで840gほどです。
宅配便(東京-広島) | ヤマト(60サイズ) | ゆうパック(60サイズ) |
---|---|---|
料金 | 1,150円 | 1,100円 |
サイズ | 3辺の合計が60cm以内 | 3辺の合計が60cm以内 |
重さ | 2㎏まで | 25㎏まで |
これまでも東京から広島まで宅配便で荷物を送ると、だいたい1,000円以上かかっていた記憶があるので、まぁこんなところだろうと思います。
郵便だといくら?
次に、郵便で送るといくらかかるのか調べました。
このサイズの荷物だと、定形外郵便物(規格内)で送ることになるようです。料金は重さによって異なるようですが、郵便物ですので全国一律の料金です。
重さ | 料金 |
---|---|
50g以内 | 120円 |
100g以内 | 140円 |
150g以内 | 210円 |
250g以内 | 250円 |
500g以内 | 390円 |
1㎏以内 | 580円 |
今回の荷物は約840gほどなので、1㎏以内に該当し、料金は580円ということになります。
郵便局のサービスで比較する
どうやら郵便のほうが安そうです。「じゃあ、郵便で送るか」となりかけたのですが、郵便局(日本郵便株式会社)のホームページを見ていると、発送料金を比較するページがあるじゃあ~りませんか。
そのページで「差出地」に東京都、「宛先地」に広島、「大きさ」に33cm×24cm×3cm、「重さ」に1㎏以内と入力し、「信書を含む」にはチェックを入れずに、〈検索する〉ボタンをクリックしたところ……
なんと!!! そこにはすでに調べたゆうパックと定形外郵便物(規格内)も含め、計7つの発送方法が提示されているじゃあ~りませんか!
その結果がこちら。
クリックポスト | ゆうメール | ゆうパケット | レターパックライト | 定形外郵便物(規格内) | 定形外郵便物(規格外) | ゆうパック | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
料金 | 198円 | 360円 | 360円 | 370円 | 580円 | 710円 | 1,100円 |
※オプションや割引により、料金が変わる場合があります。
おお、これは!? お名前はよく聞くゆうメールさん、聞き覚えがあるようなないようなゆうパケットさんとレターパックライトさんのお三方は、400円を切っているじゃあ~りませんか!
そしてそして……お初にお目にかかりますのクリックポストさんは、198円? ん?(二度見中) ひゃくきゅうじゅうはちえん???? なんじゃあ、こりゃあああああ!!!!!
ええっと…、ゆうパックは1,100円で、クリックポストは198円…、ゆうパックは1,100円でクリックポストは198円………なんじゃあ、こりゃああああ!!!!
同じ荷物、同じあて先でこの料金の差はいったいどうしたことでしょう……? 検索結果の中からクリックポストを選んで利用方法を確認してみたところ……
〈クリックポストの利用方法はこちら〉
クリックポストなら198円。しかも全国一律
私をチャーリー浜から松田優作に変えたクリックポストの特長としては次の6つが挙げられていました。
クリックポストの特長
- 日本全国一律198円
- ネットで運賃決済
- ラベルの手書きが不要
- ポストから差し出せる
- 郵便受けに配達
- 追跡サービスあり
利用できるサイズと重さ、どんなものが送れるかは以下のとおりです。
利用できる荷物のサイズと重さ
長さ:14~34cm
幅 :9~25cm
厚さ:3cm以内
重さ:1㎏以内
送れるものの例
- 衣料品
- CD、DVD
- 雑誌、コミックス
- サプリメント
- スマホケース
以下、特長①~⑥に触れつつ、実際に利用してみたうえでの、クリックポストの良い点と、注意点をあげていきます。
クリックポストの良いところ
【断然安い!】
特長の①にもあるように、いちばんはとにかく安いこと。全国一律で198円! 他のサービスにくらべて圧倒的な安さです。
【切手不要、ネットで支払ってポストイン】
そして、②のインターネットで支払いができるところが、クリックポストの最大の特長だと思います。この点が、特長④のポスト投函可能の便利さをより輝かせることになるのです。
ポスト投函が可能なのは、ゆうメール、ゆうパケット、レターパックライト、定形外郵便物も同様です。しかし、これらのサービスを利用してポスト投函するには、専用封筒の購入が送料の支払いにもなっているレターパックライト以外は切手を貼り付けることになります。
たとえば、ゆうメールもゆうパケットも今回の荷物の料金は360円ですが、額面360円の切手は販売されていませんので、120円3枚とか、260円と100円とか、何枚かの切手を組み合わせなくてはなりません。都合よく切手があればいいのですが、そうでなければどこかで切手を購入するか、郵便局に持ち込むことになります(ゆうパック以外はコンビニからの発送はできませんし、集荷サービスもありません)。
その点、クリックポストならネットで運賃決済をすませて、そのままポスト投函できます。この差は大きい。実に大きい。
ただ、ネットでの決済には、Yahoo!ウォレットかAmazon Payのみ利用可能となっていますので、この点は注意が必要です(「クリックポスト利用時の注意点」であらためて説明します)。
【発送準備がラク! ラベルを印字して貼り付けるだけ】
特長③のラベルの手書きが不要というのは、荷物情報を入力して、完成したラベルを印字して貼り付ければOKということです(あ、わかってました? 念のためですってば)。
それに対して、ゆうパケットは専用のあて名シール(郵便局でもらえます)が、レターパックは専用封筒(郵便局や郵便局のネットショップ、コンビニでなどで購入)が必要です。ゆうメールにはこのような専用の送り状や封筒はありませんが、〈1.封筒または袋の納入口などの一部を開く。2.包装の外部に無色透明の部分を設ける。3.内容品の見本を郵便局で提示する。〉のいずれかが条件となっています。
これらにくらべて、クリックポストはラベルを印字して貼り付けるだけ。事前に専用の送り状や専用封筒を用意する必要もなく、封筒や包装の条件もない、とても利用しやすいサービスといえるでしょう。
【郵便受け配達で追跡サービスもあり】
郵便受けに配達してくれる(⑤)ので、受け取る側にとっても負担は少ないですね。この低料金で追跡サービス(⑥)があるのも安心です。
ここでクリックポストと他のサービスをあらためて比較しておきます(定形外郵便物は料金の安い規格内のみ紹介、料金が1,000円超えのゆうパックは割愛します)。
クリックポスト | ゆうメール | ゆうパケット | レターパックライト | 定形外郵便物(規格内) | |
---|---|---|---|---|---|
基本料金 | 198円 | 360円 | 360円 | 370円 | 580円 |
ポスト投函 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
支払い方法 | Yahoo!ウォレット/Amazon Pay | 切手(ポスト投函) | 切手(ポスト投函) | レターパック(専用封筒)の購入 | 切手(ポスト投函) |
専用梱包材/専用あて名ラベル | ラベルを印字して貼り付け | なし | 専用あて名シール(郵便局にあり) | レターパック | なし |
追跡 | ○ | × | ○ | ○ | × |
配達方法 | 郵便受け | 郵便受け | 郵便受け | 郵便受け | 郵便受け |
クリックポスト利用時の注意点
次にクリックポストの利用にあたって、注意すべき点です。
【支払いはYahoo!ウォレットかAmazon Payのみ】
まず気をつけるべきは、②「ネットで運賃決済」でしょう。クリックポストの運賃はYahoo!ウォレットかAmazon Payでのみ支払い可能です。未登録の方は、事前にYahoo! Japan IDかAmazonアカウントを取得して、Yahoo!ウォレットかAmazon Payを利用可能な状態にしておく必要があります(どちらも登録無料)。
私自身は日頃からAmazonを利用しているので、Amazon Payで支払いました。Amazonに登録しているクレジットカードから支払うことができ、利用と支払いの確認メールも届くので、簡単かつ安心して利用することができました。
【ラベル印字の際はブラウザのポップアップブロックをオフに】
③「ラベルの手書きが不要」についても少し説明します。手書きが不要なのは、入力した届け先や依頼主の情報から作成されたあて名ラベルを印字して貼り付けるだけだからです。
ただ、ラベルの印字には注意が必要です。いざ印字しようとしても、ラベルの印字画面が開かないことがあるようです。これは印字画面がポップアップウィンドウとして表示されるためで、ブラウザのポップアップブロックが有効になっているとこうなってしまうようです。私の場合も何度か試してうまくいかず、ブラウザの設定でポップアップブロックを解除するとうまくいきました。
※セキュリティ対策上、作業が終わったら、ポップアップブロックの設定を有効に戻しておくことをおすすめします。
【その他の注意点】
初回のみ、利用者情報の登録(無料)が必要です。
信書(手紙や請求書など)は送れません。
また、万一なんらかの事故があった場合でも、補償サービスはありません。
【クリックポスト利用上の注意点まとめ】
クリックポストの利用上の注意点をまとめると、以下のようになります。
クリックポスト利用上の注意点
- 登録手続きが必要(無料/初回のみ)
- 支払いはYahoo!ウォレットかAmazon Payのみ
- 信書は送れない
- 補償がない
- ラベルを印字する際にはブラウザのポップアップブロックをオフに
まとめ
最後に、実際に利用してみて実感した、クリックポストならではの良い点をあらためてまとめておきます。
クリックポストの良いところ
- 全国一律198円。とにかく安い
- ネット決済で切手不要
- 専用あて名シールや専用封筒が不要で、ラベルを印字して貼り付けるだけ
- ポスト投函できる
クリックポストは、サイズや重さの制限内(長さ14~34cm、幅9~25cm、厚さ3cm以内、重さ1㎏以内)であれば、今回のような書類に限らず、衣料品や、CD、DVD、雑誌、コミックスなども送ることができます。
ネットオークションやフリマアプリの利用者にはよく知られたサービスのようですが、私は知りませんでした。その安さ、便利さに、松田優作ばりに驚いたので、「まだ知らない人にも教えちゃろ」と思って、この記事を書きました。
クリックポストは、すでにYahoo! Japan IDやAmazonアカウントを取得されている方にとっては、とにかく安くて、さくさくっと簡単に荷物を発送できる、使わにゃ損!損!の便利なサービスです。
そうでない方にとっては、荷物を送るためだけに、Yahoo! Japan IDやAmazonアカウントを取得するのは、ちょっとハードルが高いと感じられるかもしれません。
しかし、意外とちょくちょく荷物送るかも、という人や、荷物といえばほぼほぼ宅配便を使っていた、という人は、クリックポストの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
だって、全国一律198円ですよ? なんじゃあ、こりゃああああ!!!!